【コミュニケーションが苦手なあなたへ】話し下手は改善しなくてもいい?沈黙が武器になる
こんにちは、米倉恵@yonekurakeiです。
話すコミュニケーションが苦手・口ベタを自覚しているというあなたに、ぜひ知っておいてほしいことがあります。
それは「必ずしも話すこと=優れている」ではない、ということです
話すのが得意じゃない人でそれをコンプレックスに思っている人はけっこう多いですが
話ができるから優秀だとか劣ってるとか関係ないですし
むしろ黙っているほうが良いこともあります
わたしは話すことによるコミュニケーションがとても苦手です。
おそらく、これを読んでる人は同じようにしゃべることが不得意で
本やネット検索などでどうにか上手になりたいと思っているかもしれませんが、これを読んでからでも遅くありません。
口ベタがコンプレックスなわたし
わたしは性格のせいなのか、「思ったことを喋りでアウトプットするのが苦手」なせいなのかわかりませんが、すごく弁の立つ人に一方的に言われると萎縮してしまい、理不尽なことを言われても何も反論できません。
対称的に口の立つ母からはそんな情けなさに呆れられていました。
そんな生い立ちもありコミュニケーションが上手な人ほど生きていくのに有利だと思い込んでいたので、しゃべることがあまり上手ではないわたしは劣等感を抱いていた時期がありました。
なんとかして喋れるようになりたい。
頭の回転の早い人と議論で対等に渡り合えるようになりたい。
電話も怖がらず取れるようになりたい。
と思い続けていました。
よく喋る人は頭の回転が早い反面、自分の手の内を明かすリスクが大きい
そんなふうに40年も生きていたのですが、
とある会社に転職したとき、そこの会社の上司に言われたことがあります。
それは「黙っているだけでも十分武器になるんだから、無理に話そうとしなくてもいい」という、まさに目からうろこのアドバイスでした。
沈黙が武器になるのはなぜか。それは相手からしたら何を考えているかわからないからです。
よくしゃべる人は、話す内容もですが身振り、手振りやその人の日頃の行動を見ていれば、だいたい何を考えているか分かります。たくさんしゃべるのだから当然ですよね。
本心をすべて口にしないとしても、何か引っかかる言い方というか不信感を抱くようなしゃべり方とか別のところに狙いがあるようなトークはなんとなくわかりますし、なんと言っても話せば話すほど、言葉を選んで話すだけの頭の良さがないと相手に駆け引きのヒントを与えてしまうわけです。
もしその相手が頭の良い人だったらそれを逆手に取られる可能性も十分あるわけで、場合によってはおしゃべりが過ぎるのもまた考えものなのです。
ところが口数が少ないとどうでしょうか?
何を考えているかわかりづらいため、相手は情報不足に陥り、あなたのことを「何だコイツ。何もしゃべらないな。不気味なやつだ」と思うかもしれませんね。あるいは、あなたの出方がわからず困惑するかもしれません。
人間は無反応、無関心、無視はいちばん心が傷つきます。だから明確な反応がないあなたに対しどのような振る舞いをしていいかわからないんです。
学校や職場のいじめでも相手の反応が面白いからいじめるのです。
反応がなければいじめる意味がない。ぬかに釘、のれんに腕押しだなあと思った相手はそのうちあなたを相手にしたくなくなるかもしれません。
口ベタでもいい。表現方法は他にもある。
今更「喋れるようになるテクニック」とか「メンタルを鍛える」とかでトークが必ずしも上手な必要はないんです。
口ベタが無理やり喋れるようになったところで、最初から弁の立つ人には敵わないので、その席はさっさと明け渡してしまいましょう。
だって彼らはわたしたち口ベタがスタートラインに立ったとき、すでに遙か先を走っているんですよ!ならば自分にとって扱いやすいべつの武器を探したほうが良いのです。
沈黙が十分武器になることを知ったその日からわたしはトーク中心のコミュニケーションが苦手なことをコンプレックスに思うことはなくなりました。
それよりも自分は文章で表現するほうが得意なことに気がついたんです。長文は書き慣れていませんが、少なくとも仕事柄、キャッチコピーやセールスコピーを書くこともあり、そういうのは割とスラスラ出てきます。
人によってはトークでも文章でもなく、絵やイラストかもしれませんし、音楽かもしれません。ファッションかもしれません。どんな方法でもいいので、じぶんという存在を思いっきり表現できる手段は持っておくと人生に幅が出ると思います。
まとめ
- 話し上手=優れているとは限らない
- 無理にトーク上手になる必要はない
- 黙っていれば情報不足の相手は困惑することもある。口数を少なくミステリアスにする
話し下手だからと必要以上に気にしたり、短所だと思う必要はありません。むしろ口数が少ないことで自分の考えていることをあまり悟られずミステリアスな印象をつけることもまた武器になることもある、ということです。
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