家計管理をもっとも簡単にする方法として、なるべく支払いを1枚のクレジットカードに絞るというやり方がある。
クレカは「いつ、どこで、何に、いくら使ったか」事実だけを淡々と記録してくれるので家計簿代わりになる。支払いをその都度手入力する必要がない快適さは一度味わうと戻れない。使いこなしさえすればこれ以上便利なサービスはない。
クレカで高価なぜいたく品をツケ払いするからクピが回らなくなるのである。理想はぜいたく品こそむしろその場で決済し負債を後回しにしないようにすべきであって、必需品こそクレカで払い月イチで支払い内容をチェックすべきなのだ。
それを分かっていながら、今まで出来ないでいた。
その理由は「例え生活に必要な支払いでも、月末に請求がいっぺんに来たらやっぱり怖い」というものだった。
その場で払おうが後でまとめて払おうが、一緒なのに、である。
そんな私がキャッシュレス決済のほとんどをクレカで済ませる決意をさせたのが、三井住友ゴールドカードのいわゆる100万円修行だ。
100万円修行とは
三井住友のゴールドカードは5,500円の年会費がかかるものの、1年間で100万円以上使えば以降永年無料になる。そのため、界隈では達成までを100万円修行と呼び、達成を解脱なんて言っている。
しかも、その次の年以降も100万円以上使えば1万円バックがあり、通常のカード利用でつくポイント〈100万円×0.5%〉と合わせると実質1.5%のバックとなり、クレジットカードの中ではかなり高還元なカードとなる。
検討のきっかけは2022年8月から楽天証券のカード積立が1%から0.2%へと超改悪されたこと。
元々楽天市場ヘビーユーザーでもないためSBI証券へのつみたてNISA口座移管を考えていた。三井住友カードはSBI証券で決済ができる唯一のクレジットカードでもあるのだ。
その三井住友ゴールドカードはすでに述べた特典があるが、そのためには年間100万の利用がマストとなるのだ。
100万円は達成できるのか
では庶民がクレカで年100万の支払いを達成できるのだろうか。
月々に換算すると約88000円をクレカ払いにすればよい。家賃の支払いも対象となるため、賃貸の人は達成したも同然。
ただし、対象にならない支払いには注意したい。
特にSBI証券のカード決済分は実は対象外なので注意。
うちは持ち家なので、ややハードからのスタートとなるが試算したところギリ届かないとわかった。
一旦、急な出費で10万とかあればもう達成だけど使うことを目的にしてしまうのは本末転倒。
ギリギリまで様子を見て、もし達成が難しそうなら対象である「Amazon ギフトカード」の購入で補填しようと思う。
一枚のカードに支払いを集約するわかり易さ
これまでクレジットカード払いにできるものは極力してきたが、楽天カードの度重なる改悪で振り回された。公共料金はじめあらゆる支払いを楽天カードと楽天銀行口座デビットカードに集めたが、公共料金も楽天カードによる投信買付も0.2%となった今、楽天であまり買い物をしない私にとってはメリットが少なすぎる。
投信でも満足できるポイントが付き、バックもトータルして多くなる三井住友ゴールドカードは楽天の恩恵を受けてない私がメインにすべきカードとなった。
なぜここまでメインカードにこだわるかというと、やはり1枚のカードに支払いを集約する便利さと効率の良さだ。
もちろん、ポイントバックの多さにつられてPayPay経済圏にももう片足を突っ込んだりしてはいるけど、何となくPayPayカードやAmazonPrimeMasterCardをメインにするのも嫌で。
こちらはあくまでサブカードとして使いたい。
AmazonのMasterCardは三井住友カードの提携カードなのでまだ信頼性はあるが、楽天カードの改悪のようにPayPayカードにもハシゴを外される気がしないでもない。
手堅く信頼できそうな、ゆくゆくハシゴを外されなさそうなカードをずっと探していてやっと見つけた感じ。
アプリのインターフェイスや使い勝手も良く、溜まったポイントはバーチャルプリペイドカードに溜まってゆく。Apple Payにも登録できるから、タッチ決済できるところなら無駄なくポイントを使える。
まだまだ修行は始まったばかりだけど、早くも一枚の信頼できるカードに支払いを集約する快適さを味わいつつあるのでした。