以前、ADHDの人が金銭管理をするには「家計簿アプリ+キャッシュレス決済」が最強だという記事を書きました。
主婦・学生だからカードが作れない…
つい使いすぎて翌月の請求にびっくりする…。
使った月と請求月のタイムラグで、家計簿管理が大変…。
クレジットカードを使っていれば、そんな経験が一度はあると思います。
クレジットカード決済が当たり前のいま、
コンビニ払いや銀行振込よりも手軽にササッと決済できてしまうので
一度使うと手放せないです。
かといって月末に給与振込を待ったり、口座の残高が少ないために引き落としされなかったりとか
ましてや分割払いやリボ払いに手を出すなど貯蓄があまり無い人がクレジットカードを
日常的に使いすぎるのは良いことではありません。
そんな人におすすめしたいのが「デビットカード」です。
聞いたことがあるかもしれませんが、
実際使っているところはあまり見たことがないという人も多いと思います。
後ほど説明しますが、ここではお金があまりない人や金銭管理がすごくニガテな人のために
デビットカードのメリットや使い方を紹介していきたいと思います。
使い方そのものはクレカもデビットもほぼ同じです
なのでクレジットカード払いでも翌月の支払いが心配ではない、といった方は離脱してください(笑)
- デビットカードって?
- デビットカード向きな人
- デビットカードのメリット
- デビットカードのデメリット
- わたしが運用している2種類のデビットカード
- まとめ…分割・借入れの予定がないなら今すぐデビットカードにすべし
デビットカードって?
基本的な使い方はクレジットカードと同じ
デビットカードとは一言でいうと
「使うとその場で口座引落しされる即席のクレジットカード」です。
クレジットカードとの違いを簡単に表にしてみました。
っていうかほとんど同じです。
リアル店舗ではもちろん通販サイトでもクレジットカードが利用できる店ならまず間違いなく使えるんです。
なので店頭で使う場合も、「デビットカードで」ではなく、「Visaで一括で」「JCBで一括で」と伝えます。
大きな違いは決済のタイミングと方法
クレジットカードが翌月払いや分割、リボ払いなど柔軟な支払い方法に対応しているのに対して、
デビットカードは銀行口座からその場で即座に引き落としされます。
そのため分割払いやリボ払いの概念もありませんし、キャッシングもできません。
デビットカード向きな人
クレジットカードではなくデビットカードを使う理由
決済時期と方法以外にそんなに大きな違いがないなら、デビットカードを使う理由もないのでは?
と思われるかもしれませんが、その場で引き落としされるメリットとして管理のしやすさが挙げられます。
クレジットカードの明細を見てびっくりするのは、前月に何を買ったか忘れているからですよね。
また家計簿をつける際、クレジットカードで買った分について当月分とするのか、次月以降に実際に引き落とされてから付けるのか、悩ましい問題もあります。
さらに私のようにADHD(発達障害)の傾向があるほど、「フロー」と名のつくものの管理ってむちゃくちゃニガテ分野。
当事者の方ならわかると思いますが、
「出来なくはないけど、ふつうの人より何倍もエネルギーリソースを使って疲弊してしまう」のです。
わたしはクレジットカードを使い始めたのは2011年ごろから。
借金持ちだった実母の家から戸籍を抜いた(結婚した)ことにより、アラサーでようやくクレジットカードを持ったわけですが
たまに出費があったりすると翌月の請求を見て、そのたびに疲れてしまいました。
デビットカードであれば、こうした問題は一挙に解決できます。
現金と違い、使えば勝手に記録されていくデビットカード
口座から即時に引き落とされるのであれば現金払いでもよくない?
と思われるかもしれませんが、
現金払いと違うのは使ったらどんどん口座に記録されていくところ。
銀行のスマホアプリや家計簿アプリと連携させると、何にどれだけ使ったか自動的に把握できるようになります。
また楽天銀行デビットカードのようにクレジットカードと遜色ないポイント還元もあったりするので現金払いより家計簿をつける手間もなく、なおかつおトクなのは間違いありません。
デビットカードのメリット
メリットをまとめると、以下の通りです。
クレジットカードを扱っているところなら同じように使える
冒頭でも説明したとおり、リアル店舗でもネット通販でも使い方はクレジットカードと同じです。
クレジットカードが使えるならデビットカードも使えると考えていいでしょう。
(「J-debit」とは違うので注意してください)
その場で引き落としされるので、管理がラク
これはもう何回も言いますが、とにかくラクです。物理的にも精神的にも。
給与振込口座でデビットカードを使えば残高がないということも少なくなるはず。
さらに各銀行がリリースしている口座管理のスマホアプリを使えば手元で入出金や残高確認ができます。
これぞまさにわたしが理想としていた仮想財布ですよ。
チャージの手間がないからラク
ここまで来るともはや電子マネーの存在意義が…。
電子マネーにチャージする必要がなく、口座に十分お金を用意しておきさえすれば
残高不足でレジに並ぶ後続のお客さんに白い目で見られることもありません。
わたしは最近ではほとんど電子マネーやバーコード決済の代わりに使ってしまっています。
チャージでもいいよ!という人には電子マネー、バーコード決済も
クレジットカードを使っているように見える
なかには「クレジットカードを日常的に使ってるとかっこいい」なんて人もいるかもしれません
あながち間違いじゃないんです。クレジットカードはステータスとして見ることもできます。
ここぞのときに、ホントはクレジットカードじゃないのに「VISA一括で」とカッコよく決めることもできます。
デビットカードのデメリット
分割・キャッシング・リボ払いができない
逆にデメリットといえば分割・キャッシング・リボ払いといった「借金」ができない点くらいです。
というか本来クレジットカードって
分割やキャッシングやリボ払いをきちんと管理できるくらいの資金力とか管理能力がある人が持つべきだと思うのです
そこがクリアできてて、計画的に返済できてれば何の問題もない。
ところが、そこらに問題大アリな人たちが持つからややこしい話になるんだと思います。
わたしが運用している2種類のデビットカード
ここでわたしが今使っているデビットカードを紹介します。
楽天銀行デビットカードJCB
もともと楽天銀行の口座を持っていて、新しくデビットカード機能付きのキャッシュカードを発行してもらいました。
楽天銀行デビットカードのメリットは、なんといってもポイントが1%という高還元なところ。
どこで使っても1%ポイントがつくのは嬉しいです。
わたしは以前、高還元で有名な「Orico The Point(オリコ・ザ・ポイント)」というカードを作ったのですが、こちらも実は同じように1%の還元という触れ込みです。
であれば最初からデビットカードにすればよかった…と思っていますが。
Visaデビット付キャッシュカード(ファミマTカード)
サークルKサンクスがファミリーマートに統合され、ファミマを使う機会がぐっと増えたのと、
ヤフオクの預金払いを利用したいのもあってジャパンネット銀行で口座を作ると同時にデビットカードも作りました。
通常の使用では還元率は500円ごとに1ポイントなので楽天に比べると相当悪いですが、
ファミリーマートでは現金払いと比較して最大5倍のポイントがつきます。
他にもヤフオクの預金払いでもTポイントが2倍になるのも理由の一つです。
その他の現行のデビットカードが掲載されているページはこちらです(外部ページ)。
まとめ…分割・借入れの予定がないなら今すぐデビットカードにすべし
わたしは数年前にクレジットカードでポイントを貯めたくて、
わざわざ新しくカードを作ったりしていました。
固定費やちょっとしたお買い物など通常の出費ならいいのですが
先ほども書いたように出費がかさむ時期があり、その月の翌月の請求がとんでもないことになるなど、
請求のたびに精神的に重くのしかかっていた記憶があります。
現金出費のたびに家計簿をつけるようなことも負担でしたし、
電子マネーを活用するなどなるべく現金を使わず、かつ借金にも当たらないような方法はないものか模索していたときに見つけたのがデビットカードです。
クレジットカードのようにお金を借りるわけでもなく、かつ電子マネーのように使った端から自動的に記録されていくので家計の把握がかんたん。
最近出てきたサービスではないはずですが、なぜこんなに普及していないのか…
やっぱりデビットカード、使い勝手よすぎる
— ポンコツなヨメ (@neutral_my_mind) 2019年1月10日
チャージ不要
クレカ使えるとこでなら使える
審査はもちろんナシ
なんでや…なんで普及しんのや…
まあクレジットカードのように企業側としては消費者にはどんどん借金をしてほしいのでしょう。
クレカがバンバンCMや宣伝をしてきた結果デビットカードはいまいちパッとしない印象ですが、お金の管理に自信がない人には間違いなくピッタリ。
何だかんだ言って精神衛生上すごく良いのが最大のメリットかもしれません。
借金をしているというストレスから逃れられるだけでもデビットカードにする恩恵は十分あると感じています。
クレジットカードを使って借金をしてしまうことに抵抗がある人にはぜひ試してほしいですね。